SSブログ

独居老人とペットの事 [家族]

どの年代の方もそうですが、犬や猫等ペットとして飼うというよりも家族として一緒に生活しているという感覚でもう自分の生きている中での一部となっている方も多いと思います。

ですがそこは他にも家族がいる、まだ年齢もそこまで高齢ではない、ましてや一人暮らしではないという場合は問題なく、家族として暮らしていても普通の事なのですが・・・・
80歳とか90歳とかになっていてしかも独居老人と言われている方、いつ施設や病院へ入るか分からないという方が飼っている犬や猫にとって、いつまでも一緒に安心で暮らせるかどうかの保証がないまま、毎日送っているという事になります。
他に離れて住む家族や親せきがいてその子達を引き継いでくださるならともかく、独居老人の飼う犬や猫達の行き場所をどうするのか、という事が本当に現実的にも多くなっていて相談も増えてきました。

2018年前までは一件もなかった話ですが・・・この2年間に多頭飼育の問題も含めて飼い主さんが急死した。施設に入る、入院してしまった・・・・という事から残された犬や猫を何とかしてほしいという事が相談件数としても増えてきました。

高齢化社会と、ペット依存、以前から飼っていたが独居であること、等々、社会の大きな変化もそういう所に出てきているという事でしょう。
飼い主さんもペットの方もどちらも気の毒です。ケースワーカーさんも施設の方も困っている様子が良く分かります。

2月1日にメンバーから次のような連絡が来ました。
「今誰か預かりのできるかたはいないでしょうか?
知り合いからの相談で、独居老人の方が施設に入ることになり、
13才の猫のみ自宅に残されているそうです。
性格はおとなしく、懐こい、女の子だそうです。
詳細はわからないのですが、
在宅のケアマネさんからの相談のようです。」

という事で早速私も心当たりにお願いしてみました。
5日にお見合いとなり、直接お家に連れてきてもらってそのまま預かる事になったようです。
ですが、やはり、あちこち動かすのも13歳なので可愛そう、飼い主さんには戻せない、という事からいろいろ考えて、こうなったら自分で飼う!という事を決めてくださいました。
そして28日に正式に譲渡された事を知りました。

たまちゃんと言います。
たまちゃんヒロさんのお家の子になりました.jpg

たまちゃんヒロさんのお家の子になりました2.jpg

たまちゃんヒロさんのお家の子になりました3.jpg

そして、引き受けてくださったのは長野市内のある店舗です。以前からチャリティカレンダー販売や募金箱設置、譲渡会のチラシの張り出しなどで協力してくださっています雑貨屋さんが有ります。そこの店員さんからこのような力強いメッセージをもらっています。
「今、社会でも高齢化でさまざまな問題がありますが
ペットちゃん犬猫問題も大きな問題なのですね…
改めて深刻な状況を知りました。

より多くの方に現状を知っていただいて、
少しでも協力してくださる方が増えることを祈ります。

同じ命を尊重し、守っていく肉球くらぶさんは
本当に素晴らしい活動をされているなと感じます!
問題は多いですがひとつひとつ良い方向へ向かうように応援しています!」

オーナーのAさんは生き物全てに愛情をもってお仕事もされている方です。
そのAさんとコメントをくださった店員の方のKさんにこのように言っていただけて、たまちゃんは最後まで幸せに暮らせると確信しました。決心してくださったこと本当に感謝します。

こうして昨年も一匹同じような問題で預かった子の新しい家族を見つけてバトンタッチしましたが、とても私達のような個人の小さな団体では解決できないことも沢山有ります。
いろんな窓口、行政も含めて、高齢者の方の飼っていた犬や猫達の行き場所問題目先だけでかたずけないで、みんなで考えて行かねばならないと痛感しています。

山ノ内町の多頭飼育の方は昨日までに28匹の手術が済んだという報告が来ています。
残りは後1~2匹位とも聞いていますが、確かめている所だそうです。
ただ飼っていて増やしてしまった子達には何の罪もありません、臨時のシェルターでひと時安心して過ごせたら良いなと思います。

支援物資のホッカイロ送っていただいた皆様、本当に感謝致します。まだまだこちらは底冷えがする寒さです。昼は暖かくとも夜から明け方は暖房もない部屋は本当に冷え切っているという事です。里親募集できて貰われるまで健康管理にも気を付けていかねばなりません、地元のボランティアさん達本当に大変だと思います。

私達もできる事ではお手伝いをとスタンバイしています。やはりそういう事でも皆の力協力は必要だと感じています。

どうか、かわいい家族、癒しになっている子達、生活の張りになっている犬や猫達の事を考えてください、自分がいつ入院とか急死とか、施設に入るような事になっても良いように、他の方と相談されて、行き場を作っておいてください。また猫はとにかく不妊化手術をお願いします。お家の中で飼ってるから良いではなく、飼い主の義務です。5匹以上雄雌一緒に飼っている方必ずお願いします。犬の散歩ができなくなってきたら、民生委員さんやケースワーカーさんに相談しましょう。
バトンタッチのタイミングは早めが理想ですが、ぎりぎり、やむを得ずになった時でも、引き継ぐところが有れば慌てないで済みます。

先日相談のあったお宅も家の中に10匹位、外に5~6匹少なくとも15匹以上はいる、という話でした。
具合が悪そうだったので救急車を呼んだけれど、「ねこ達がいるから行かない」と拒否されたそうです。
病気なのに救急車を拒否するとは、よほど猫が心配なのは分かりますが、親戚の方とか近所の方がしばらくは面倒見てあげるからという事も断ったとか・・・・(^-^;
これでは猫達もかわいそうです。
こういうケースはほとんどは保健所に誘導してどうすれば良いかを聞いてもらうようにしています
私達がその子達をすべて引き取る事は出来ませんが手術のための搬送や里親募集できる子は探してあげる事は出来ます。

やたらと増やさない、なるべく里親募集で次の飼い主さんを探す、入院や施設への入居前に段取りは付けて置く、是非このことを考慮しておいてほしいです。

今回のたまちゃんの幸せがそう言う事へもつながっていきますようにと願わずにはいられません。

-----------------------------------------------------------------------------------
こちら肉球クラブでは、長野県みらい基金さんに登録してこの度事業プログラムを公開して寄付募集をしています。TNRのための資金にご協力いただければ助かります。
どうぞご理解のほどよろしくお願いいたします。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
右のサイドバーの子達はいつでもお見合い可能な子達です。
気になる子がいましたらメールフォームよりお問い合わせください。

尚写真が小さい時の物ですが、近く最新のものが送られてきましたら掲載したいと思っていますのでしばらくお待ちください。

また改めて里親募集の記事も更新したいと思います。

譲渡会中止はまだ決めていませんが10日までにはどうするか発表いたしますのでお待ちください。





nice!(47) 
共通テーマ:ペット

nice! 47