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迷子になった猫たちの事で思う事 [呼びかけ]

このところ、脱走したり、外に出していて戻ってこない、家の中と外を行ったり来たりさせてそのまま帰らないという事で猫の迷子情報や捜索の依頼が増えています。

私達ボランティアは保健所も動物病院も決してそういう飼い方を良いとはしていません。
昔から猫は外を行き来して夜になれば家に帰ってくるものだと思い込んでいる方の多くは古い考えのまま飼っていると言う事が多いです。

猫にねずみを取らせるために飼っているという農家の飼い方をそのまま今も行っていたり、猫は家には住みつかないものだから外に居た方が幸せだという思い込み、それこそが家族であるはずの飼い猫を迷子にさせてしまっているという事ではないでしょうか?

一旦外の生活に慣れてしまった子は夜帰ってきて朝出すという習慣にすっかり当たり前のようになってしまい、一日中家に入れて置くのは難しくなります。
ケージに入れて仕事に出たり外出する飼い主さんはそれでも良いかもしれませんが他のご家族からは、家の中で鳴きっぱなし、ご近所から苦情が来たら困る、うるさくて仕方ないから困ると結局は外に出してしまいます。そうなるともう猫だって外に出たがるしご飯とねぐらだけは家の中という認識でずっと暮らしていくことになります。
確かに、そうやってうまく15年とか20年以上暮らしている子もいますが、先日連れ去られたという方の話を聞いてびっくりしました。

今迄も何度も言ってきましたが
いちばん大変なのは交通事故です。
家の中にいた猫は車の怖さを知りません、あっという間にひかれてしまうケースが多いです。
先週迷子の依頼が有ったのですが探し方などこちらで用意した資料を郵送したところ、昨日電話が来て2日前に交通事故で亡くなっていたという知らせでした。
連休中の事で週末に出した手紙が間に合わなかった。その間に車にはねられていたという事です。

保健所のHP内の迷子ねこ情報「猫を探しています」というコーナーにはたくさんの猫たちの情報が有ります。
うっかり玄関を開けていて出てしまった、または窓を開けて閉め忘れた・・・・そういううっかりミスからの悲劇も多いです。

私達はそのうっかりを避けるため「脱走したらすぐにやる事「」というプリントを作って配布しています。里親さんになってくださった方がおっしゃるには「これを壁に貼っておくと脱走させてはいけないという自分への戒めになって良い」「いざというときパニックにならずに済んで助かった」という声が有ってその時から改めてA4にまとめた物を作成してお渡しするようにしています。
譲渡会では脱走に関しての4重のチェックをしてきましたが、さらにそのプリントもお渡しする事で良いのではと考えました。

それでも迷子にしてしまった場合、捜索のお手伝いは可能な限りできる範囲でしています。
今行っているふうちゃんの捜索はトライアル中の里親さんがなかなか行動に出てくれない事と、里親募集した保護した方が市外の方であったため募集の記事を書いた会としては出来る範囲でのお手伝いを行っています。
迷子の子を全部捜索するようなことはしていませんのでご承知おきください。
あくまでも、飼い主さんが中心で捜索するそのお手伝い、可能な範囲でという事でご理解ください。

ですがやはり、脱走させない事が一番です。
うっかりドアを開けたままとか、外にいつも出しているという飼い方、この2点は絶対に飼い主さんの責任において止めていただきたいです。
どうしても外へ出したいと考えが変わらない場合はリードを付けて一緒に、とかマイクロチップ装着、GPSの装着なども考えた方が良いのかもしれません、そこまでして出したいのかどうかですが

昨日、長野市の「みどりのはがき」という市長に直接行く意見書のようなものがあるのですが、そこに書いて出してみました。
担当課長からの返事という所にチェックを入れると15日程度でお返事がもらえます。
この迷子情報が最近増えたことからの提言として保健所にこうして欲しいという提案を書いて出しました。もう一つはTNR、不妊化手術の事も、この2点にまとめての提案ですが、どういうお返事が来るか今から楽しみです。

脱走防止は飼い猫の迷子を絶対に減らせます、外へ出さないという飼い主さんの意識改革でももっと減らせます。
何としても避けたい、交通事故死と獣による被害(食べられてしまうと言う事)、人による虐待、飢えによる餓死、これらの事から守れるのは飼い主さんしかいません、
ACジャパンの「にゃんぱく宣言」のように、猫にとって生涯頼れるのはただ飼い主さんのみなのです。どうぞその事を忘れないでください。
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