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新聞の記事の投稿に対して一言 [お知らせ]

地元の新聞の投稿記事ですが気になることが有ったので、同じようなことが全国にもあると思うので書かせていただきます。

高齢の方の投稿でした。
知り合いから貰った猫を外と家の中出したり入れたりして飼っていたようです。
そのため妊娠して戻ってきて出産、生まれた仔猫は知り合いに貰ってもらいその時は済ませたようですところが、次の繁殖期には困ってしまい山の中に置いてきたと書いてあります。
しかも避妊手術は仔猫の時に行うものと聞いていたそうで、成猫になったその子がまた妊娠したら困ると判断したのでしょう・・・・・・・

先ず間違った情報がその方に有ったようなのでここで訂正させていただきます。
不妊化手術は雄雌必要です(病気や発情期に困った行動などは避けられ、飼え切れない子や不幸な子をやたらに増やす事は避けられます。)
また仔猫の間に手術するという考えは間違っています。早い子は2キロを超えていればとか、2か月過ぎれば、という事で病院の先生にもよりますがやれることはやれるそうですが、普通は5~6か月過ぎなければやらないと思います。仔猫という月例では有りますが、大人になってからでも十分不妊化手術は普通にやります。保護した野良猫は年齢が様々なので、そこは仔猫・成猫関係は無いと思います。
ホルモンのバランスとか、卵巣や子宮の事またオスの場合の仕組みなどから膀胱に至る事も有、あまり早くにやるよりはやはり5~6か月過ぎてその子の様子を見ながらという事で手術を行って下さい。

そこは飼い主さんやボランティアさん達の考えもありますので必ずしも同じではないですが、私たちはそのように考えてやっています。

一番間違っているのは、「山に置いてきた」これは遺棄に当るので犯罪です。
猫は外に出して自由にさせるという考えから住んでいる近くの山や川、海辺と自然にゆだねるという事なのでしょうが、現在は家族として終生飼っていただくことを常識と考えていますので、どこかに置いてくるという考えは無しにしてください。
人の手からご飯をもらった猫は自分で食料を確保するというのは至難の業です。
飢えて死を迎えるしかないです。

誰かが拾って飼ってくれるだろうとか、ネズミや虫など食べて生き延びるだろうという事はないです。
逆に野生動物に食べられてしまう事の方が可能性として有ると思います。
誰かが拾って飼う‥‥これも実に無責任です。私たちがかかわった迷子の子達、皆人なれしていて良い子達でした。なぜ飼い主さん探そうとしないのか・・・・・これも猫は外へ逃げたら探さないという考えがあるせいではと思います。
中には精神的に落ち込んで必死で探して、手を尽くす方もいますが、まさかという事で脱走してしまった子に関しての飼い主さんはそういう方もいらっしゃいます。

猫は外と中一緒飼いという考えの方に逃げてしまったら仕方ないという考えの方が多いです。
そこは余談ですが、何としても遺棄・捨ててくるという事だけは止めてください。

帰巣本能でその子は戻って来たそうですが、その後避妊手術をしてまた外に出していたようで、どこかへ行ってしまったか術後の経過が悪かったのか忽然と姿を消した。と書いてありました。

ですがこの方は決して猫を飼う事を嫌だと思っているわけではなくむしろ、かわいがっていたというのが分かる文章でもありました。

間違った情報や考えがこの子の悲劇につながったと思います。

多くの高齢の方は、昔の飼い方や猫はこういう物という考えを改めてください。

相談してくる方の中にも、交通事故で死なせた方はひどく後悔していました。
完全室内飼いの事を理解できなかったという方はこれからは脱走させないように気を付けて飼いますという方もいました。

庭に来ていた子に餌をあげていて仔猫が産まれたので里親募集をお願いしたいという方、この方は母猫は2か月経って避妊手術をすることも快諾して下さいました。
こんな子達です。↓(茶トラの一匹はすでに行き先が決まっています)

上田のチャトラ3.JPG

上田のサビちゃん5.JPG

母猫を避妊手術して飼って下さるというこの依頼者さんのようにしていただければ不幸な猫はもう生まれないです。

保健所でも動物病院でも、完全室内飼いと不妊化手術の事は常識として奨励しています。
また環境省のポスターにも罰則が強化されました。と有るように遺棄は犯罪として明記しています。

古くからの飼い方、考えをどうか改めて人も猫も幸せになれるようお願いします。








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