SSブログ

地域猫という選択 [呼びかけ]

皆さんは、こんな言葉を聞いたり言われたりしたことは有りませんか?
「猫に餌をやらないように、そのうちどこかへ行きますよ」という事、これは一般の市民の猫好きな方が野良猫たちに餌をやっていて、色々な問題にぶつかり、相談した所、注意されたり言われたりする言葉です。
そう言われた皆さんは、どうしていいかわからず混乱し、私たちの方に相談してきます。
年配の方や昔から餌をやっている、いわゆる餌やりさんと言われている方達の多くはそう言われても辞める事はできないと、途方に暮れるています。
精神的にも具合が悪くなり、眠れなくなったり体調を崩して、病院へ行ってお薬をもらい飲まずにはいられなくなったり、言った人の事を恨んで大嫌いになった、もうそこは信用できないと訴えてきます。

そうはいっても・・・・・私も最初は戸惑いました。なぜそんなことを言うのか?

今までずっとご飯をもらっていた猫はそれを止めたからと言って、どこかへすぐには行きません、貰えるまでその近くでウロウロ、挙句の果て衰弱して餓死、そう言う事も相談の中にはいくつか有りました。
また運良く他へ流れて行ったとしても、そこでまた問題発生、そこを縄張りとしている他の猫達との争いで喧嘩になり双方が怪我をする、致命傷を負って死に至る、または運よく生き残ってそこで餌をもらえたとしても、最近よそから違う猫が流れてきた、どうもお宅の方からだ、何とかしてほしいと猫の糞尿やら、車を傷つけられた、庭木を荒らされたという嫌いな人たちからの攻撃は元の餌やりさんにも矛先が向かい人間同士の争いに・・・・また運よくそれも話し合って解決して、そこの住人が餌をやれたとして、結局は生き残れる確率はどんどん減って猫にとっての平和な時間は無きに等しい状態になります。

あちこちで猫をめぐっての争いは、猫自身には全く関係が無いのに人間同士の争いになり、ご近所で険悪状態、という事は全国のあちこちで起こっている事だと思います。
猫が好きな人も嫌いな人も、気持ちよく生活できるように、お互いの立場から問題を解決していく、それが地域猫活動です。
オスもメスも不妊化手術をして、一代限りの命を餌をやって見守っていくという事です。
野良として外で生活をしている子達は好きでそうなったわけではないです。
同じ地域で共存して行く事こそ、が私達人間のやるべきことと理解して行って欲しいです。

またその事で、行政の出番も欠かせません、嫌いな人文句を言う人、だけに見方をするような、偏った対応ではなく両方の仲を取り持つように説明して、良い案を出して指導して行くそれこそが望ましい事です。私達ボランティアはそのお手伝いをしていくという事になります。
捕獲して手術をして、元の場所に戻し終生餌をやる、いわゆるTNRこそが、この問題の解決には不可欠になります。嫌いな方は、一代限りと認め5~6年の命を黙って見守るという事、餌やりさんは、やたらに蒔餌をするのではなく、決まった時間決った場所で与えて、お掃除もちゃんとする。
死亡したら、その猫をちゃんと埋葬するなり火葬する。という事を約束してほしいのです。
もし、子猫がいたら、その子たちはボランティアの方で里親募集もします。という事です。


この問題は、隣の市でも起こっていました。嫌いな方と好きな方が真っ向から対立しているのですが、嫌いな方にどうも軍配が上がっていて、行政の偏りが見受けられました。
また、話をしに行ったところ、地域猫の事や助成金の事などの認識もなくただただ苦情に耳を傾けて嫌いな人の方に味方するという状況になっていました。

「餌をやるな、他へ行く」この言葉がいかに空しく効果の無い、それどころか、そう言う言葉こそあさはかな考えで有り何の問題の解決にもならないという事なのですが、改善されるどころか、どんどんエスカレートしているようだと住民の方達から相談が来ていました。
本当にそんな事で野良猫と言われるいわゆる飼い主のいない猫達の数は減りません。
対策としてはオスもメスも不妊化手術を徹底する事、飼い猫と言えど、外に出している子にも必ず不妊化手術はすること、これが猫達にとっても不幸な子達を減らす一番の対策になります。
私達はこの事を一生懸命になって訴えてきましたメンバーのHさんは2年がかりで時間を作っては隣の市まで足を運び、説明してきました。
ですが・・・・この春、全てリセット、無しという話になって、本当にショックでした。

そのさなかでもあちこちから依頼が来て、地域住民間のいさかいやら、捕獲して手術やら、と5か所の事を少ないアクションメンバーで頑張って対応してきました。

ガストキャッツ耳カット.jpg

DSC_0628.JPG

ガストキャッツ出産した子5月.jpg

ガストキャッツ捕獲.jpg

ガストキャッツボス.jpg

ここの猫たちは、地域の皆さんの協力で比較的スムースに捕獲して手術してリリースしてきました。
出産していた子もいたり引き取ってから出産してしまった子もいますが、手術費用に関しても、寄付して下さった方がいて助かりました。
争うことなく、数人が協力しますよと申し出てくれてここの地域猫化は進んでいます。

ですが、別の場所では、争いが絶えず住んでいられなくなって引っ越していった方もいます。
「餌をやるな他へ行く」を実践して餓死させてしまって後悔されている方もいます。
関わった5か所はなかなかまだ解決には至っていません、そこで私たちは政治の力を借りる事にしました。市議の方二人にこの話を説明し、資料をお渡しして、何とかしてほしい事を訴えました。

その市議さん達は今開かれている市議会で発言して公にしてくださる事を約束して下さいました。
私達は隣の市の住民なのですが、ボランティアとして何とかならないかというように話を持っていきました。その際、その市の住民の方にも同行してもらい、いかに市民が困っているかを一緒になって訴えてもらいました。
その結果来週、「地域猫化がどれだけ大事か、助成金を予算の中に組めないか等を提案」してくださるそうです。すぐには解決に結ばなくとも、全く知らなかった事を知ってもらうだけでも大きく一歩前進なのではないかと期待しています。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
とむちゃんクラウド.JPG

長野で地域猫と室内飼いを普及する拠点"和猫サロン"をOPENしたい
メンバーMさんが始めたクラウドファンディングです。この「和猫本舗」でも地域猫のために話し合ったり説明会を開いたりと利用可能です。ぜひ本格オープンを目指したいと思います。
よろしくお願いします。

nice!(47) 
共通テーマ:ペット

nice! 47