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悲しいお知らせ [お知らせ]

昨日の朝、電話が有って野良猫の事で相談されました。

家の庭に来ているオス猫に最近になってついてきてご飯を食べるようになったメス猫が昨日の朝突然
物置の中の段ボールベッドの中でぐったり横たわっているがどうしたら良いか?という内容でした。

人なれができていないことから、体の様子が見れないけどどうもお腹に子がいるようだとのこと、年齢もかなりの歳になっている感じだという事くらいしか分からないそうでした。
いつもご飯を食べるとさっと帰って行って、声かけたり近寄ると逃げてしまう子で、素性も分からないというのです。段ボールにも用意していても入ったことが無いのに昨日の朝は初めて入っていてビックリしたという事でした。
もしかしたら妊婦さんなら、そこの中で産もうと思って入ったのでは?と聞いたら、どうもそういう感じでもなく、声かけても反応が無いとのことでした。

それなら何かの病気できっと毛布も敷いてあって温かいから入ったのでは・・・・「確かに具合が悪そうなんですよ」という事から待ったなしすぐに病院に連れて行ってほしいと頼みました。
隣の千曲市のYさんでしたが、Yさんには去年もラトちゃん、ノア君を保護してくださっていますので、長野市の病院の事もわかったいました。午前中は仕事がないという事で即連れてきてほしいことを伝えました。

約1時間で到着、着いた途端に意識はなく、先生もちょっとこれは危ない、今夜が山場かもという話をしてすぐに手当てを始めてくれたそうです。
Yさんはこれから午後に仕事に行かなくてはいけないという時間制限の中搬送してもらったので後の事はこちらで引き受けます。という事になりました。

ですが・・・・非常に困ったのはメンバーも今は手一杯だし、さてと考えて、以前もお願いした一般の個人の協力者のYさんが病院にも近いのですぐにこのことを電話しました。
Yさんもラトちゃんノア君を預かってくれたことから千曲市のYさんの事も良く良く知っていてくださったので快く引き受けてくれました。
先ずは様子を見に、そして、もし元気になれなくても子猫が産まれたら自分が引き取るからという事で、先生には手を尽くしてほしいことを頼んでくれました。
ですが、今夜が山場と言われたのですが午後4時頃、亡くなってしまいました。

その時のメールです。全文そのまま掲載します。

「Yさんの猫ちゃんに会ってきました。黒猫ちゃんですね。
結論から言います。多分無理でしょうとのこと。
Yさんにも来院したときに少し話をしたようです。
来院したときにはすでに体が冷え切っていて意識がない状態だったようです。
それでも私が会ったときは少し状態が良くなったとのことで、横たわったままでしたが目を開けて瞼を動かしたり前足を動かしたりしていました。
まず腎臓が数値を振り切りほど悪い。急性ではなく以前から悪かったとのこと。黄疸も出ている。この状態でお腹には子供がいるとのこと。それに結構高齢なのではないかと。
どのくらいやってあげたらいいのか考えているとのことだったので、最善の手を尽くしてくださいとお願いしました。多分今夜が山でしょうとのこと。なんだかラト君と同じで……。
胎児だけでも助からないかと尋ねたら、母猫は麻酔に耐えられる状態ではないと。母猫が息を引き取ってすぐに胎児を取り出せるかと尋ねたら、できないことではないけれど、胎児の月齢がわからないから育つかどうかって。母猫の栄養状態も良くなかったので、胎児に奇形があるかもしれない。それに夜間だと病院には誰もいなくなってしまうので、母猫が息を引き取ってしまったら胎児も無理でしょうとのこと。もし月齢に達していて生きていたら、私が育てるからと言ってしまいました。
とにかく今晩頑張ってくれたら少しは希望が持てるかもとのお話でした。本当に生きてほしい。子猫のためにも。小さな子たちの命が消えていくのを見るのは本当に切ない。」

亡くなったと連絡が来たのはYさんの娘さんからでした。病院からの連絡を家で待機して待っていたようです。娘さんはこの子に名前が無いのはかわいそうと「ジジちゃん」とつけてくれました。

Yさんのメールより
「マリエさんがおっしゃる通り、私も親子一緒に虹の橋を渡れてよかったと思っています。でも本当は生きてほしかった。そう長くはないかもしれない母猫の今後の猫生。できればお腹いっぱいご飯を食べて、暖かくて柔らかいベッドで安心して眠ってほしかった。今までの猫生だって辛いことばかりじゃなかっただろうけれど、それでも人間が考える幸せな時間を少しでも過ごしてほしかったね。
子猫のことは聞けなかった。多分何匹いたのかは分かっただろうけれど、月齢までは分からなかったのじゃないかな。知りたい気持ちもあったけれど、聞けば尚更切なくなるから。
Yさんの話では、母猫は最近になってオス猫と一緒にご飯を食べに来るようになったらしいですね。でもいつも食べるとすぐにどこかへ行ってしまい、ご主人が折角作ってくれたベッドにも寝たことはなかったとか。今朝初めてベッドに居て驚いたとか。もう少し早く保護することができたなら……とYさんは後悔していたようですが、すぐに逃げてしまって捕まえられなかったようです。
この母猫の名前は「ジジ」と娘さんが付けてくださいました。
たまたまYさんご夫婦のような優しい方の眼に留まって、最後ではあるけれど名前をもらって、その名前で供養できます。名前もないまま、この世から消えていく命のほうが多い。だから名前を呼んで供養ができるということだけが私にとっての気休めです。」

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という事で本日ジジちゃんはYさんのご厚意で火葬してもらいました。
お腹には子猫達がいました。何匹だったのかしら?どのくらいの子達だったのかなぁと考えると切ないです。
亡くなった子もきっと、これが最後と思って産むつもりで頑張ってYさんの所に通ってご飯もらっていたのかしらと思うと気の毒で可愛そうで、何とも言えないです。
最後は人の手で尽くして貰った事理解できたかな?外で暮らしていた間は辛い一生だったと思うけど、親子一緒に虹の橋渡って行ったと思うと、それはそれでもう運命だったとおもうしかないと思いました。








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