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地域猫とは [意見]

「野良猫をいなくするのではなく、いてもよいからトラブルをなくそうというのが地域猫の考え方です」――。「地域猫」発案者の黒澤泰さんはこう説明する。

黒澤泰さんはこの本の著者です。
地域猫のすすめ.JPG
日本で初めてこの言葉を広めて、飼い主のいない猫との共存を実現しようと頑張ってくださった方です。
弱者を排除せず、同じ命であることを認め、できるだけ手を差し伸べようという考えで本の内容はまとめてあります。
糞尿問題、ごみ箱あさり、発情期の鳴き声や、夜中の喧嘩による声など、好きな人でもおやおやと思うもの、嫌いな人にすればそれはとんでもないことです。だからと言って排除することはどう考えても良くないです。ましてや虐待に相当する行為は犯罪です。

人としてこれをどうしたらよいか、黒澤さんはとても良い解決方法を提案しています。
猫に文句を言う前にどうかこの本を読んで参考にされてください。

不妊化手術、雄雌両方とも成猫またはそれに近い大きな子たちは必ずやること、その後は餌やりさんが
必ず1日に一回でもよいのでやること、けがや体調の悪い子はいないかを様子を見ること、トイレはなるべく目についたら掃除しておくこと等は皆で話し合って当番を決めたり、ボランティアさんたちと話し合ったりして続けてほしいことなどを詳しく書いてあります。

単純に餌やりといってもこれを毎日、となると大変な重労働です。
命をつなぐための事なのですが、入れ物を用意して片付けて、洗って・・・・と様子見もまた大変、今日はちゃんと来てるかな?食欲は?怪我は?等見守りもあります。
なかなか一言では言えない苦労もあるのだということです。
そして、それを持続させるのはこれまた大変・・・・
そのために皆さんの協力や理解が必要だと思います。
成功している場所は全国にたくさんあります。
その輪がどんどん広まって野良猫は迷惑な存在という考え、猫が嫌いなので排除したいという考えをなくせたらどれだけ良いかと思います。

なぜ急にこんなことを言うかというと、ちょっと思うことがありました。
手術だけしてその後の餌の確保をしないでほったらかし状態‥‥確かに猫は増えないです。
一代限りの命です。餌を求めてどこかへさまよっていくか、餓死してしまいます。
その場で生きられるようにすることが大事なのですが、なぜそれを怠るのか・・・・・
餌代はどうするの?毎日やる人の確保は?その場所から離れないで数年居られても困る、等が理由です。不妊化手術を終えた猫たちは駆虫もしないで元居た場所に放り出されて、知らん顔、これはルール違反というよりも、人として反する行為だと思いますが、中には手術さえしていれば増えないから良いという考えの方も確かにいます。そういう考えの人がいるのを知って何とかしたいと思いました。
TNRは都合の良い考えであり言葉です。

私たちの会では今までずっとこのTNRをやらないできました。
メンバー内にはやりたいという有志もいたので任せましたが、捕獲が大変苦労したことは事実です。
仕事をしながら休みの手の空いてる時だけというのは無理があります。
なるべく時間をかけないで1~2時間くらいで捕獲する。これができなければ手を引くしかないです。
また継続する餌やりさんの確保がちゃんとできてこそのTNRなのでそこも難しい、ましてや費用は一体誰が出すの?とこれまた問題に、という問題をクリアできるのが「地域猫」ということになります。
自治会全体で話し合って地域の住民の理解のもと、費用と人員確保、そして保健所の行政の協力も不可欠になってきますがこれを「地域猫」はクリアできる活動となります。

私たちは初めからこの活動を推奨してきましたが今だに実現はしていません、なぜ人は対立するのか理解しようとしないのか・・・・

たった一人で家の周りの子数匹を面倒見ている方もいれば組織としてたくさんの方が協力してやっている場所もあります。頭が下がります。ありがとうございますと感謝しかありません

長野市では行政がこの問題を何とかしようとして、出前講座の中に「地域猫」の説明の事を取り入れています。
保健所の動物担当の職員の方が呼べば出前のようにその説明を住民にしてくれるというとてもありがたいシステムです。
TNRをしても猫は迷惑な存在としか思われない、または餓死するまで放っておかれる、いろんな面から「地域猫」対策をしっかりやることが一番大事だと考えます。

また私たちが活動の主軸にしているTNTAは手術した猫たちに対する謝罪の意味も込めて里親募集をして飼い主さん探しをし、ずっとのおうち、家族を見つけています。
明日はそのための譲渡会を開催します。
ぜひいらしてください。予約制ではないですがマスクの着用、手の消毒はお願いします。

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「人なれさせてここまで良い子達になるようお世話しているのは本当に大変だと思います。」とある団体の代表からも高評価をされました。
私たちはシェルターではなく個人の会のメンバーの家で普通にお世話していつでもお見合い、トライアルができるようにしています。
もちろん、保護したての子は慣れていない子もいますが、一匹ずつかわいがってお世話することで里親さんのお宅に行っても困らないようにしています。
一時預かりさんたちはベテランもいれば初心者さんもいますがみな猫好きさん、猫愛の強い人ばかり、
何とか幸せになってもらいたいという思いから会の一時預かりチームは信頼のできる人ばかりです。

私は、TNTAと「地域猫」の両面で飼い主のいない猫たちのも良い一生を送ってもらいたいと心から願っています。
こういう世界を知らなかった。そういう考えもあるんだと改めて知った方はちょっと周りに目を向けて
猫たちに思いを寄せていただけたら嬉しいです。m(__)m








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